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クラウド市場向け、22、26TバイトのHDDウエスタンデジタル DC HC570、DC HC670

Western Digital(WD)は、22TバイトのCMR方式HDD「Ultrastar DC HC570」と、26TバイトのSMR方式HDD「Ultrastar DC HC670 UltraSMR」を発表した。データセンターでの利用を見込み、顧客のTCO低減に貢献する。

» 2022年05月30日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 Western Digital(WD)は2022年5月、22TバイトのCMR方式HDD「Ultrastar DC HC570」と、26TバイトのSMR方式HDD「Ultrastar DC HC670 UltraSMR」を発表した。データセンターでの利用を見込み、クラウドサービスプロバイダーのTCO(Total Cost of Ownership)低減に貢献する。特定のハイパースケールクラウド顧客向けにサンプル出荷を開始しており、同年夏に、DC HC570の量産出荷、DC HC670の特定顧客向け出荷を予定している。

データセンター向け大容量HDD「Ultrastar DC HC570」「Ultrastar DC HC670 UltraSMR」 出所:ウエスタンデジタル

 両HDDは、独自の「OptiNAND」技術、エネルギーアシスト磁気記録(ePMR)技術、トリプルステージアクチュエーター(TSA)、ヘリウム充填技術「HelioSeal」を採用している。

独自のUltraSMR技術を搭載

 Ultrastar DC HC570は、OptiNAND技術の容量拡張機能を組み込み、2.2Tバイトのプラッタを10枚搭載することで、全体で22Tバイトの容量を提供する。

 Ultrastar DC HC670 UltraSMRは、OptiNANDと独自のファームウェア、HDDシステムレベルの先進ハードウェアを組み合わせた、最新の「UltraSMR」技術を採用。独自のエラー訂正アルゴリズムにより、1インチあたりのトラック数が増え、プラッタ1枚あたり2.6Tバイト、全体で26Tバイトを達成した。

 また、OptiNAND独自の書き込みキャッシュデータの保全機能「ArmorCache」を有する。書き込みキャッシュ有効(WCE)の性能と書き込みキャッシュ無効(WCD)のデータ保全機能を組み合わせることで、電源断時のデータ保護と復元を可能にする。OptiNAND非搭載のドライブと比較すると、転送サイズ256Kバイトでは40%以上、1Mバイトではピーク時に80%以上、IOPSが改善している。

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