Western Digital(WD)は、組み込み型UFSの新製品「iNAND MC EU521」を発表した。JEDECの新規格「UFS 3.1」に準拠した書き込みブースター技術により、スマートフォンの5Gモバイルアプリケーション向けに最適化している。
»2020年03月12日 09時00分 公開
[EDN Japan]
Western Digital(WD)は2020年2月、組み込み型UFS(ユニバーサルフラッシュストレージ)の新製品「iNAND MC EU521」を発表した。同年3月から128Gバイトと256Gバイトの2モデルの提供を開始する。
組み込み型UFS「iNAND MC EU521」
iNAND MC EU521はJEDEC(半導体技術協会)の新規格「UFS 3.1」に準拠した書き込みブースター技術によって、スマートフォンの5G(第5世代移動通信)モバイルアプリケーション向けに最適化している。UFS 3.1は、同年1月にリリースされたフラッシュストレージの規格で、書き込みブースター技術は、このバージョンで新たに追加された技術の1つだ。
最大800Mバイト/秒のターボシーケンシャル書き込み速度
iNAND MC EU521のターボシーケンシャル書き込み速度は最大で800Mバイト/秒となっており、4Kや8Kメディアのダウンロード、大容量ファイルの転送、ゲームなどにおいて、利用時の快適度が高まる。また、SLC(シングルレベルセル)NANDキャッシュと5Gとの組み合わせにより、動画ダウンロードが高速化するなど主要な性能の向上が期待できる。
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