EMIテストレシーバーの帯域幅拡張オプション:ローデ・シュワルツ R&S ESW-B350、R&S ESW-B1000
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、「R&S ESW EMIテストレシーバー」の帯域幅拡張オプション「R&S ESW-B350」「R&S ESW-B1000」を発表した。製品に後付けすることで、FFT帯域幅970MHzまでのリアルタイム測定ができる。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2022年7月、「R&S ESW EMIテストレシーバー」の帯域幅拡張オプションとして、「R&S ESW-B350」「R&S ESW-B1000」を発表した。高いダイナミックレンジと測定精度を維持したまま、最大970MHzのリアルタイム測定に対応する。
R&S ESW EMIテストレシーバー「R&S ESW-B350」「R&S ESW-B1000」 出所:ローデ・シュワルツ・ジャパン
ハードウェア拡張オプションのため、シリアル番号103000以降の製品に後付けできる。これにより、R&S ESW-B350の場合は350MHz、R&S ESW-B1000は970MHzまでFFT帯域幅を拡張でき、測定時間の高速化と妨害波信号の細かな解析を可能にする。
R&S ESW-B1000は、準尖頭値検波とCISPR平均値検波が並行して機能する場合でも、CISPRのバンドCとDの信号を1回で処理できる。幅広い帯域のリアルタイム測定は、ユーザーにギャップのないスペクトログラムを提供する。また、長期間の観察が可能で、低頻度の放射や非常に短いパルスも高確率で検出できる。
2022年第4四半期までには提供を開始する予定で、民生品や防衛、航空宇宙、自動車分野のプリコンプライアンス試験やEMI解析に適する。
- 新UI、大型ディスプレイ搭載のオシロスコープ
ローデ・シュワルツは、同社のオシロスコープ「R&S RTP」の新世代品を発売した。従来モデルより大型で明るいフルHDの13.3インチタッチスクリーンを採用したほか、機能強化したUIにより、直感的な操作が可能となっている。
- 衛星通信試験用Q/VバンドRFアップコンバーター
ローデ・シュワルツは、衛星通信ペイロード試験向けのQ/VバンドRFアップコンバーター「R&S SZV100A」を発表した。変調帯域幅2GHzで、36G〜56GHzの全周波数域をカバーする。同社では、同製品を含めた試験用セットアップも提供している。
- UWBデバイスの位置特定向け試験ソリューション
ローデ・シュワルツは、同社の無線機テスター「R&S CMP200」とColby Instrumentsのディレイライン「XT-200」を組み合わせ、UWBデバイスの移動方向や信号到達角などを算出するための試験ソリューションを発表した。
- 低電流域対応のベーシック電源
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ベーシック電源の新シリーズ「R&S NGA100」を発表した。標準のリードバック分解能は1mV/100μAで、200mA以下では1μAに向上する。
- IEEE 802.3ch MultiGBASE-T1対応オプション
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、車載Ethernet規格「IEEE 802.3ch MultiGBASE-T1」に対応した試験ソリューションとして、同社のオシロスコープ「R&S RTO」および「R&S RTP」に、新たなオプション「K88」を追加した。
- 小型ベクトルネットワークアナライザー
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、最大26.5GHzに対応可能な小型ベクトルネットワークアナライザー「R&S ZNH」を発売した。ケーブルおよびアンテナ解析機能、2ポートのSパラメーター測定機能を標準で搭載している。
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