新UI、大型ディスプレイ搭載のオシロスコープ:ローデ・シュワルツ R&S RTP
ローデ・シュワルツは、同社のオシロスコープ「R&S RTP」の新世代品を発売した。従来モデルより大型で明るいフルHDの13.3インチタッチスクリーンを採用したほか、機能強化したUIにより、直感的な操作が可能となっている。
ローデ・シュワルツは2022年6月、同社オシロスコープ「R&S RTP」の新世代品を発売した。4G〜16GHzの異なる帯域幅に対応した5モデルを用意。4G〜13GHzのモデルも、帯域幅16GHzまでアップグレード可能だ。
オシロスコープ「R&S RTP」の新モデル 出所:ローデ・シュワルツ
従来モデルより大型で明るい、フルHDの13.3インチタッチスクリーンを採用。UI(ユーザーインタフェース)の機能も強化し、直感的な操作に対応するフロントパネルで迅速に測定時の設定ができる。設定の切り替えや変更と同時に、波形の表示も可能だ。最大サンプルレートは40Gサンプル/秒となる。
波形取り込みと処理に特化したASICにより、波形捕捉速度は75万波形/秒となった。チャンネルあたりの標準レコード長は100Mポイントに拡大。オプションで最大3Gポイントへのアップグレードにも対応する。
16Gビット/秒のクロックデータリカバリーを備えており、リアルタイムアイダイアグラムを用いてシリアル通信インタフェースを長時間モニタリングできる。新オプションの「R&S RTP-K136」「R&S RTP-K137」では、それぞれ最大8Gビット/秒、16Gビット/秒のデータ速度で得たデータストリームにおいて、ビットシーケンスのアイ解析に対応する。
また、ユーザー定義の演算オプション「R&S RTP-K39」を用意した。同オプションを用いることで、Pythonスクリプトにより複雑な計算を実施し、結果を演算シグナルとしてオシロスコープに表示できるため、データ解析の幅が広がる。
- ACもDCも測れる電流プローブ
テクシオ・テクノロジーは、電流プローブ「GCP-300」シリーズの販売を開始した。オシロスコープ上でACおよびDC電流波形を表示し、市販の電池でも動作する。最大周波数が300kHz、500kHz、1MHzの3製品を用意している。
- IEEE 802.3ch MultiGBASE-T1対応オプション
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、車載Ethernet規格「IEEE 802.3ch MultiGBASE-T1」に対応した試験ソリューションとして、同社のオシロスコープ「R&S RTO」および「R&S RTP」に、新たなオプション「K88」を追加した。
- 多チャンネルのオシロスコープ特集〜大手5社の8chモデル紹介〜
今回はオシロスコープの最新動向として主要メーカー5社の8chモデルの概要を紹介する。
- 15.6インチディスプレイ搭載オシロスコープ
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- 最大10GHz帯域で4〜8チャンネルに対応オシロスコープ
テクトロニクスは、4、6、8チャンネルに対応した最大10GHz帯域のオシロスコープ「6シリーズB MSO」を発表した。最大で50ギガサンプル/秒のサンプルレートを有しており、高性能設計の信号を測定できる。
- 入門者向けデジタルオシロスコープ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS1000C」シリーズを発表した。操作性に配慮し、教育支援ツールを多数搭載する同製品は、入門機としてベンチ作業から教育現場まで利用できる。
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