医療分野向け、波長514nmのレーザーダイオード:ams OSRAM PLT5 522FA_P-M12
ams OSRAMは、波長514nmの汎用緑色レーザーダイオード「PLT5 522FA_P-M12」を発表した。研究や診断など、ライフサイエンス分野に適する。小型、低コスト、長寿命で、アルゴンイオンレーザーからの置き換えが可能だ。
ams OSRAMは2022年10月、波長514nmの汎用緑色レーザーダイオード「PLT5 522FA_P-M12」を発表した。研究や診断など、ライフサイエンス分野に適する。販売を開始しており、正規販売店から入手可能だ。
半導体レーザーのPLT5 522FA_P-M12は、一般的なアルゴンイオンレーザーよりも軽量小型で、低コストかつ長寿命を特長とする。複雑な水冷機構も不要で費用対効果が高いため、アルゴンイオンレーザーからの置き換えを促進する。
発光波長は514nm±1nm、光出力は50mWで、TO56メタルCANパッケージで提供する。514nm領域の蛍光色素やサードパーティ製レンズとも互換性を有する。
同製品を利用すると、VBG(体積型ブラッググレーティング)や外部共振器設計による狭帯域幅の生成が可能だ。帯域幅は0.1nm未満にすることもできるため、ラマン分光やホログラフィにも適する。なお、同社は、ドライバやレンズと組み合わせて、コリメート光を生成するデモモジュールも開発している。
フローサイトメトリー、共焦点顕微鏡、分光法などの計測、材料の同定や分析、診断、DNAシークエンシング、法医学的分析などでの利用を見込む。
波長514nmのレーザーダイオード「PLT5 522FA_P-M12」 出所:ams OSRAM
- 220万画素の小型グローバルシャッター搭載イメージセンサー
ams OSRAMは、220万画素のグローバルシャッターイメージセンサー「Mira220」を発表した。BSI技術を用いた積層チップ設計により、パッケージサイズを5.3×5.3mmに小型化した。
- ウェアラブル機器向けバイタルサインセンサーIC
ams OSRAMは、省電力かつ小型のバイタルサインセンサーIC「AS705x」ファミリーを発表した。HRMやGSRなどの測定が可能で、ヒアラブル、スマートウォッチ、スマートパッチなど、スペースに制約のある小型機器に適する。
- 産業用途向け緑色レーザーダイオード
ams OSRAMは、緑色レーザーダイオード「PLT5 522EA_Q」を発表した。赤色レーザーより視認性に優れ、バーンインが不要。従来の赤色レーザーから容易に置き換えられる。スキャンやレベリング、ドットプロジェクションといった用途に適する。
- RGB表面実装レーザーモジュール
ams OSRAMは、RGB表面実装レーザーモジュール「Vegalas」の試作デザインを発表した。市販の眼鏡フレームに搭載できるサイズで、従来の眼鏡やサングラスのようなデザイン性をスマートグラスに持たせられる。
- マルチゾーン検出機能搭載のdToFモジュール
ams オスラムは、マルチゾーン検出機能を搭載したdToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。分割したゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出できるため、LDAFや自動化システムのLiDARセンシングなどに適する。
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