IoTデバイス向けチップセット:MediaTek Genio 700
MediaTekは、工業やスマートホームでのIoTデバイス向けチップセット「Genio 700」を発表した。2.2GHz動作のプロセッサコア2つと、2.0GHz動作のプロセッサコア6つを搭載している。
MediaTekは2023年1月、工業やスマートホームでのIoT(モノのインターネット)デバイス向けチップセット「Genio 700」を発表した。同年4〜6月の販売開始を予定している。
IoTデバイス向けチップセット「Genio 700」 出所:MediaTek
同製品は、TSMCの6nmプロセス「N6」を用いたもので、2.2GHz動作のArm Cortex-A78コア2つと2GHz動作のArm Cortex-A55コア6つを搭載した。AI(人工知能)アクセラレーターは4.0TOPSとなっている。
FHD60+4K60 AV1のデュアルディスプレイと、VP9、H.265、H.264(動画デコード)に対応。インタフェースは、PCIe2.0、Gen1 USB3.2、カメラ用MIPI-CSIなどを備えている。
また、プラットフォーム統合を標準化、簡易化したことで「Arm SystemReady」認証を取得した。セキュリティの向上により、「Arm PSA」認証も取得している。
ソフトウェア開発キット「Genio 700 SDK」も提供。設計者は、Yocto LinuxやUbuntu、AndroidをOSに用いた製品をカスタマイズできる。
- プレミアムAIoTデバイス向けSoC
MediaTekは、AIoTデバイス向けSoC「Genio 1200」を発表した。オクタコアCPU、5コアGPU、2コアAIプロセッサを搭載し、スマート家電、工業用IoTアプリケーション、AI搭載デバイスなど、プレミアムAIoTに適する。
- 2億画素カメラ対応、5Gスマートフォン向けチップセット
MediaTekは、5Gスマートフォン向けのチップセット「Dimensity 1080」を発表した。同製品を採用したスマートフォンは、2022年10〜12月に発売される予定だ。
- スマートフォン向け5Gミリ波対応SoC
MediaTekは、スマートフォンに適した5Gミリ波対応SoC「Dimensity 1050」、ゲーム用チップセット「Dimensity 930」「Helio G99」を発表した。遅延の少ない、優れたゲーミング体験を提供する。
- 4Kテレビやゲームに適したAIエンジン搭載SoC
MediaTekは、リフレッシュレート120Hzの4Kテレビに適したAIエンジンを搭載したSoC「Pentonic 700」を発表した。スマートTVやゲーム、ビデオ会議などに適する。2022年10〜12月に、同SoC搭載のスマートTVを発売予定だ。
- 産業用IoT/PC向け5G対応モデムチップセット
MediaTekは、5G(第5世代移動通信)に用いるサブ6GHzおよびミリ波帯に対応したモデムチップセット「T800」を発表した。4nmプロセスを用いたもので、最大7.9Gビット/秒のダウンロード速度および最大4.2ビット/秒のアップロード速度を備える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.