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ジャンクション温度の計算(3)―― 任意の三角形損失の温度計算中堅技術者に贈る電子部品“徹底”活用講座(77)(3/4 ページ)

» 2023年04月27日 11時00分 公開

損失波形が任意の三角形の場合の最高温度上昇値

 最高温度に達する時刻αが8式で求まったのでこのαを各計算式に代入します。

1)基本損失による温度上昇ΔT1
 5式のαに8式を代入します。

9式

2)打ち消し損失による温度降下ΔT2

式

 ですからこの式に8式のαを代入します。

10式

 10式のβを6式に代入します。

11式

3)ΔT1とΔT2を合算し、総合温度上昇ΔTを求めます。
 まず分子を計算し、その結果を代入します。

12式

注)9式11式ではδ=0で計算が破綻しますが総合温度上昇の12式ではδが打ち消しあって値を求めることができます。

 参考としてP0=1、Rth(tW)=1とした時の様子を図3に示します。

図3 図3:δ別過渡温度上昇曲線[クリックで拡大]

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