スイスビットは、4G〜8Gバイトの小容量フラッシュストレージとして、組み込み向け153ボールBGAタイプの「EM-30」シリーズと、SDカード、microSDカードタイプの「S-56(u)」シリーズを発表した。
スイスビットは2023年7月、4G〜8Gバイトの小容量フラッシュストレージとして、組み込み向け153ボールBGAタイプの「EM-30」シリーズと、SDカード、microSDカードタイプの「S-56(u)」シリーズを発表した。
EM-30シリーズは、e.MMC-5.1仕様に準拠し、下位互換性を備える。シーケンシャル性能は、リードが最大280Mバイト/秒、ライトが120Mバイト/秒。ランダムリード性能は1万1000IOPS、ランダムライト性能は1万6000IOPS(Input Output Per Second)となる。動作温度範囲は−40〜+85℃となっている。
S-56(u)シリーズは、リードが最大95Mバイト/秒、ライトが最大74Mバイト/秒。ランダムリード性能は2200IOPS、ランダムライト性能は1300IOPSとなる。
オーバープロビジョニング設計やpSLCテクノロジーを採用し、書き込みを重視する用途でも高い耐久性を発揮する。書き込み耐久性は最大10万PEサイクルで、小容量のデータロギング用途でもSLC(シングルレベルセル)製品を上回る耐久性を備えた。
両シリーズとも、3D TLC(トリプルレベルセル)NANDフラッシュメモリをベースとし、電断時のデータを保護する。産業用IoT(IIoT)やスマートシティーでの用途を想定していて、起動や小容量のデータロギング用途に最適化している。
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