キオクシアは、PCIe 4.0に対応したクライアントSSD「KIOXIA BG6」シリーズを発表した。同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の第6世代品を採用し、前世代品に比べて性能が約1.7倍向上している。
キオクシアは2023年5月、PCIe 4.0に対応したクライアントSSD「KIOXIA BG6」シリーズを発表した。OEM顧客向けに、評価用サンプルの出荷を2023年下半期より開始する。
KIOXIA BG6シリーズは、同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」の第6世代品を採用。前世代品「KIOXIA BG5」シリーズに比べ、性能が約1.7倍向上している。DRAMは搭載していないが、ホストメモリバッファ(HMB)技術を採用していて、ホスト機器に内蔵されたDRAMの一部を活用できる。
インタフェースの転送速度は、最大64Gトランスファー/秒(PCIe 4.0×4)。シーケンシャルリード性能は最大6000Mバイト/秒、シーケンシャルライト性能は最大5300Mバイト/秒、ランダムリード性能は最大85万IOPS、ランダムライト性能は最大90万IOPSとなる。サイドバンド信号(PERST#、CLKREQ#、PLN#)は、1.8Vと3.3Vの両方に対応した。
セキュリティ機能のオプションとして、TCG PyriteとOpal規格に対応したモデルを用意する。細かい熱管理の設定が可能で、電源断通知機能により、強制電源遮断時にはデータを保護する。
フォームファクタは、2230サイズ(22×30mm)と2280サイズ(22×80mm)の2種を用意した。容量は256G、512G、1024G、2048Gバイトから選択可能だ。モバイルデバイスやゲーム機器、IoT(モノのインターネット)デバイスといった用途に適する。
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