ビシェイ・インターテクノロジーは、標準ダイオードとTVSを統合した車載向け製品「R3T2FPHM3」を発表した。2種のチップを備えたことで、PCBへの実装面積の縮小や設計の簡素化などに寄与する。
ビシェイ・インターテクノロジーは2023年8月、標準ダイオードとTVSを統合した車載向け製品「R3T2FPHM3」を発表した。既にサンプルおよび製品の提供を開始していて、量産時の標準納期は12週間となっている。
同製品は、3A 600V標準ダイオードと200W TRANSZORB TVSを搭載。2種のチップを備えたことで、PCBへの実装面積の縮小や設計の簡素化などに寄与する。
動作温度範囲が−55〜+175℃と広く、センサーユニットの二次保護や分散型システムのDC-DCコンバーター、分散型エアバッグモジュールといった車載向け用途に適する。
0.86Vと順方向電圧が低く、電力損失の削減や効率性の向上に寄与する。TVSのブレークダウン電圧は27V。ESD保護(接触放電および空気放電)は、「IEC 61000-4-2」に準拠する。また、「J-STD-020」基準のMSL(吸湿レベル)1も満たしている。
パッケージは5×6mmの「FlatPAK」を採用。モールド材の難燃性は「UL 94 V-0」に準拠した。加えて、RoHSに準拠したハロゲンフリー品や、車載向け電子部品規格「AEC-Q101」に準拠したバージョンも提供可能だ。
VCSEL搭載の反射型光センサー
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