まず、エッジアラインPMWとセンターアラインPWMの概要を理解するために、それぞれの波形の違いやコントローラーの構成について解説します。次に、センターアラインPWMの応用例を説明します。最後に、実際のマイコンにおけるPWMコントローラーの例として、STマイクロエレクトロニクス(以下:ST)が提供する汎用32ビットマイコン「STM32G0シリーズ」のタイマーユニットについて説明します。
エッジアラインPWMとセンターアラインPWMそれぞれの動作を理解するために、波形にどのような違いがあるのか見てみましょう。エッジアラインPWMとセンターアラインPWMの波形を図1に示します。
エッジアラインPWMの出力波形は時間軸に対して非対称ですが、センターアラインPWMの出力波形は時間軸に対して対称の形をとることが分かります。これを表にまとめると、以下表1および表2のようになります。
PWM出力波形 正論理 | PWM出力波形 負論理 | |
---|---|---|
出力デューティ=0% | 1周期が全てハイ | 1周期が全てハイ |
0%<出力デューティ<100% | 1周期内にハイ区間とロー区間がそれぞれ1つずつ | 1周期内にロー区間とハイ区間がそれぞれ1つずつ |
出力デューティ=100% | 1周期が全てハイ | 1周器期が全てロー |
表1:エッジアラインPWMの出力波形 |
PWM出力波形 正論理 | PWM出力波形 負論理 | |
---|---|---|
出力デューティ=0% | 1周期が全てロー | 1周期が全てハイ |
0%<出力デューティ<100% | 1周期内にハイ区間が2つとロー区間が1つ | 1周期内にロー区間が2つとハイ区間が1つ |
出力デューティ=100% | 1周期が全てハイ | 1周期が全てロー |
表2:センターアラインPWMの出力波形 |
エッジアラインPWMコントローラーは以下のコンポーネントで構成されています。その構成を図2に示します。
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