ノルディックセミコンダクターは、以前よりサンプル提供していた同社のパワーマネジメントIC「nPM1300」の量産を開始した。バッテリー駆動用途に適した製品で、独自の残量ゲージ機能を搭載している。
ノルディックセミコンダクターは2023年11月、以前よりサンプル提供していた同社のパワーマネジメントIC(PMIC)「nPM1300」の量産を開始したと発表した。QFNパッケージ品の大量購入が可能で、CSP品も近日中に販売を開始する予定だ。
同製品は、降圧DC-DCコンバーター2つ、LDO(低ドロップアウト)電圧コンバーターの役割も備えた負荷スイッチ2つを内蔵。充電機能も組み込んでいるため、バッテリー駆動での用途に適する。
システム管理機能や残量ゲージ機能も搭載する。残量ゲージ機能には同社独自のアルゴリズムを用いた。バッテリー電圧や電流、温度監視機能を用いるもので、電圧ベースの残量ゲージ機能と比較して精度が向上している。また、クーロンカウンタータイプの残量ゲージと比較して、PMIC自体の電力消費が低減した。
同社のソフトウェア開発キット「nRF Connect SDK」「nRF Connect for Desktop」の最新版が、nPM1300の全機能をサポート。nRF Connect SDKはドライバーを備えているため、同キットをベースとしたアプリケーションに容易に組み込める。
評価キットの制御用アプリケーション「nPM PowerUP」も更新していて、nPM1300の全機能を備えた。また、nRF Connect SDKのアプリケーションで用いるオーバーレイもエクスポート可能となっている。
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