LPDDR5Xベースの低消費電力メモリモジュール : マイクロン LPCAMM2
マイクロンテクノロジーは、LPDDR5Xベースの低消費電力圧縮アタッチドメモリモジュール「LPCAMM2」を発表した。最大転送速度は、現行のDDR5 SODIMMの5600Mビット/秒を上回る9600Mビット/秒を達成している。
マイクロンテクノロジーは2024年1月、LPDDR5Xベースの低消費電力圧縮アタッチドメモリモジュール「LPCAMM2」を発表した。既にサンプル提供を開始していて、2024年上半期に量産を開始する。
LPCAMM2は、1997年に発表されたメモリモジュール規格SODIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module )以来となる、新しいフォームファクターを採用したメモリモジュールだ。
メモリモジュールの新フォームファクター「LPCAMM2」 出所:マイクロンテクノロジー
最大転送速度は、現行のDDR5 SODIMMの5600Mビット/秒を上回る9600Mビット/秒を達成。システムのスリープ時の消費電力を最大80%低減し、バッテリーの駆動時間が向上した。
デジタルコンテンツ作成ワークロードでの性能は最大7%、Web閲覧やビデオ会議など、PCMarkによる10種類の基本的なワークロードでパフォーマンスが最大15%向上している。
LPCAMM2を採用した同社のLPDDR5X DRAMは、SODIMMメモリの場合と比較して消費電力を最大61%削減できる。実装スペースは、従来のSODIMM製品に比べて64%低減した。
16G〜64Gバイトの容量を用意し、全ての容量で1種のみのプリント回路基板を採用している。また、一般消費者向けには「Crucial」ブランドでLPCAMM2製品を提供する。
32GビットDDR5 DRAM採用のメモリモジュール
マイクロン・テクノロジーは2023年11月、モノリシックチップベースの128GバイトDDR5 RDIMMを発表した。競合製品と比較して、ビット密度は45%以上、エネルギー効率は最大24%、AI(人工知能)学習のパフォーマンスは最大28%向上している。
PCIe Gen4対応、232層NAND採用のデータセンター向けNVMe SSD
マイクロン・テクノロジーは、PCIe Gen4に対応した、メインストリームデータセンター向けNVMe SSD「Micron 7500」を発表した。232層NANDフラッシュを搭載し、競合品に比べてランダム書き込みパフォーマンスを最大242%向上できる。
転送速度が最大7200MT/秒、1βプロセス採用の16GビットDDR5 DRAM
マイクロンテクノロジーは、1βプロセスを採用した、16GビットのDDR5 DRAMを発表した。転送速度は4800〜7200MT/秒で、AIの学習や推論、生成AI、IMDBデータ分析などのアプリケーションの稼働を高いパフォーマンスで実行できる。
232層TLC NAND採用データセンター向けSSD
マイクロンテクノロジーは、2種のデータセンター向けSSDを発表した。TLC NANDフラッシュを採用した「Micron 6500 ION NVMe SSD」と、大量書き込みに対応する「Micron XTR NVMe SSD」となる。
LPDDR5搭載のマルチチップパッケージ
マイクロンテクノロジーは、LPDDR5 DRAMを搭載した、UFS規格対応のマルチチップパッケージ「uMCP5」を発売する。LPDDR5 DRAMに加え、NANDフラッシュ、UFS 3.1コントローラーを搭載し、5G対応スマートフォンなどで利用できる。
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