マイクロプロセッサは、多数の電源電圧を使用します。マイクロプロセッサへの電源供給は、専用のPMICを使用するか、単体の電源ICを複数組み合わせるディスクリート構成を使用します。PMICを使用した場合、1つのチップ内に複数の降圧コンバーター、LDO、リセット回路が集積されているため、電源部の基板専有面積を最小化できます。
一方、ディスクリート構成の電源では電源ICを多数使用するため、多くの基板面積が求められます。プロセッサのメーカーが推奨する専用のPMICを使用し、推奨のリファレンス回路を流用することで、迅速かつ簡単に、信頼性に優れた電源を設計できます。例として、STのSTM32MP1シリーズに使用可能なPMICの対応を表5に示します。
| プロセッサ | 使用可能なPMIC | |
|---|---|---|
| VDD=3.3V用 | VDD=1.8V用 | |
| STM32MP13シリーズ | STPMIC1D | STPMIC1B |
| STM32MP15シリーズ | STPMIC1A | STPMIC1E |
| STM32MP2シリーズ | STPMIC2 | |
| 表5:STM32MPマイクロプロセッサに使用可能なPMIC | ||
外部発振子の選択は、マイコンと同様の方法です。
詳細については、『Q&Aで学ぶマイコン講座(74) マイコンの周辺部品の選び方(発振子編)』を参照してください。
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