コンガテックは、x86ベースのCOMに、ハイパーバイザーを標準搭載する。システム統合のためのリアルタイムな仮想化を大幅に簡素化できる。
コンガテックは2024年1月、x86ベースのCOM(コンピュータオンモジュール)に、ハイパーバイザーを標準搭載すると発表した。
ハイパーバイザーは、コンピュータを仮想化するための制御プログラムで、リアルタイムオペレーティングシステムを含む複数のOSを、全て同時に最大の効率で実行できる。また、モジュールのリアルタイム動作が検証されているため、装置メーカーはリアルタイムアプリケーションをサポートする実証済みのソフトとハードのパッケージを入手できる。
今後、ファームウェアに実装されたハイパーバイザーが、同社の全てのx86COMに標準搭載されることで、システム統合のためのリアルタイムな仮想化を大幅に簡素化できる。
ハイパーバイザーの使用により、複数のコアに対してOSやアプリケーションの割り当てが最適化され、システム数を1つに減らしても多くの機能を提供できる。また、マルチコア設計のシステムリソースを最大限に活用できるようになり、効率が向上。エネルギー消費量の削減に寄与する。
装置メーカーにとっては、必要なハードウェアやケーブルの量が減り、システムのサイズや重量、消費電力を最小限に抑えられるため、コスト削減につながる。
オプションの拡張機能では、ハイパーバイザー上での仮想マシンの実行にも対応する。例えば、仮想マシン内で他の仮想化ソリューションを実行するなど、個々のワークロードを分離して、信頼性を高められる。
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