メディア

航空宇宙向けのArm Cortex-M0+マイコン 放射線耐性を向上最大50kradの吸収線量耐性を実現

マイクロチップ・テクノロジーは、航空宇宙や防衛用途向けの耐放射線マイクロコントローラー「SAMD21RT」を発表した。Arm Cortex-M0+をベースとし、128Kバイトのフラッシュメモリと16KバイトのSRAMを搭載する。

» 2024年06月03日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 マイクロチップ・テクノロジーは2024年5月、航空宇宙や防衛用途向けの耐放射線32ビットマイクロコントローラー「SAMD21RT」を発表した。ユーザーの要望に応じて、限定サンプルを提供している。

耐放射線マイクロコントローラー「SAMD21RT」 耐放射線マイクロコントローラー「SAMD21RT」 出所:マイクロチップ・テクノロジー

Arm Cortex-M0+がベースのマイクロコントローラー

 Arm Cortex-M0+をベースとし、128Kバイトのフラッシュメモリと16KバイトのSRAMを搭載する。最大20チャンネルのA-DコンバーターやD-Aコンバーター、アナログコンパレーターなどのアナログ機能を備えた。

 放射線耐性は、吸収線量耐性が最大50krad、SEL(シングルイベントラッチアップ)耐性が最大78MeV.cm2/mgとなる。−40〜+125℃の温度範囲で動作し、放射線と極端な温度による過酷な環境下で、最大48MHzの処理能力を提供する。

 10×10mmの64ピンセラミックまたはプラスチックパッケージを採用。開発ツールでは、評価用キット「SAM D21 Curiosity Nano」や統合開発環境「MPLAB X」、インサーキットデバッガおよびプログラマー「MPLAB PICkit 5」が利用可能だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.