ロームは、PWM制御方式FET外付けタイプAC-DCコントローラーIC4種を発売した。低電圧誤動作防止機能を搭載し、Si-MOSFET、IGBT、SiC(炭化ケイ素) MOSFETまで幅広いパワートランジスタに対応する。
ロームは2024年8月、PWM制御方式FET外付けタイプのAC-DCコントローラーIC4種を発表した。既に、月産10万個の体制で量産している。サンプル価格は1個当たり180円(税別)となる。
新製品は、低耐圧MOSFET駆動用の「BD28C55FJ-LB」と、中高耐圧MOSFET駆動用「BD28C54FJ-LB」、IGBT駆動用「BD28C57LFJ-LB」、SiC MOSFET駆動用「BD28C57HFJ-LB」で、幅広いパワートランジスタに対応できる。
4種とも、電圧ヒステリシスを持つ自己復帰型の低電圧誤動作防止機能(UVLO)に対応する。閾値電圧誤差が±5%と小さく、高精度な復帰スタートができるため、アプリケーションの信頼性向上に貢献する。
入力電圧範囲は6.9〜28.0V、回路電流が最大2.0mA、起動電流が最大75μA、デューティーサイクルが最大50%となっている。
パッケージは、4.90×6.00×1.65mmの標準的なSOP-J8(JEDEC規格:SOIC8相当)を採用した。ピン配列が産業機器の電源部に多く用いられる汎用品と同等のため、設計や回路を変更する際の工数削減に寄与する。
主な用途として、AC-DC電源、モーター駆動用インバーター、その他コンセントで動作する製品を見込む。
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