今回はCRスナバー回路とチョークの要求特性について説明します。
前回はステップアップ形DC/DCコンバーターで使用する主要部品の要求仕様について検討しました。ステップダウン形と同じディレーティングの考え方ですが動作原理が異なるので要求仕様についても微妙に異なってきます。ですから計算結果は他形式の値を流用せずにキチンと計算してください。
今回はFET(M1)のVDSS定格の項で用語のみの説明に終始したCRスナバー回路と前回積み残したチョークL1の要求特性について説明します。
図1に今回検討するCRスナバー回路を付加したステップアップコンバーターの回路図を示します。破線で囲まれたC2、R2の組み合わせ部分が今回説明するCRスナバー(snubber)と呼ばれるスパイク状電圧を軽減するための回路ブロックです。なおC2、R2の接続(実装)順は一般的には次の背景からキャパシターを振動電位側に配置します。
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