マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」。今回は、「基板レイアウト作成時の重要ポイント」について紹介します。
マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」。第4回は、第1回記事『マイクロプロセッサ(MPU)の知っておくべき8つのポイント』で紹介した8つのポイントの内、「基板レイアウト作成時の重要ポイント」について紹介します。
なお、マイクロプロセッサメーカーから、設計の指標となるアプリケーションノートやリファレンスデザインとして評価ボードの回路図が提供されているので、まずはそれらを参考にシステム設計の概要を理解することを推奨します。
マイクロプロセッサを使用した基板レイアウト作成時の重要なポイントは?
マイクロプロセッサの基板設計では、DDR3LやDDR4といった高速なメモリを接続する必要があります。また、USBなど各種高速なシリアル信号を使用することも多いです。これらの信号の配線レイアウトが適切でない場合、基板のブート失敗や、通信エラーの発生といった症状につながります。不適切な配線レイアウトは、次のような現象を引き起こします。
上記の現象を避けるため、高速信号を使用する基板の配線については、以下の項目を考慮する必要があります。
半導体メーカーによっては、DDRメモリの配線のガイドラインやサンプル配線レイアウト図を提供しています。これらを参考にDDRメモリの配線を行うと、高速信号のクロストークや反射などのトラブルを回避し、基板レイアウトの時間も短縮できます。
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