リテルヒューズは、低クランプ電圧の車載用TVSダイオード「TPSMB-L」シリーズを発表した。800V電気自動車のバッテリーマネジメントシステム専用に設計されている。
リテルヒューズは2025年2月、低クランプ電圧の車載用TVSダイオード「TPSMB-L」シリーズを発表した。過渡電圧を安全レベルに制限することで、アナログフロントエンドやバッテリーマネジメントICなどの機器に優れた保護機能を提供する。
同シリーズは、800Vの電気自動車(EV)バッテリーマネジメントシステム専用に設計されたTVSダイオードだ。高電圧車載システム向けとして、ISO-26262準拠が必要な高度EVアーキテクチャに適している。
14〜20セル設計のアナログフロントエンドとバッテリーマネジメントシステムICの安全性と寿命を確保でき、繊細な電子コンポーネントを電圧スパイクやサージから保護する。
主な仕様は、スタンドオフ電圧が64.1〜77.8V、ピークパルス電力が600W、ピークパルス電流が4.9〜5.9A、最小ブレークダウン電圧が71.3〜86.5V、最大ブレークダウン電圧78.8〜95.5V、クランピング電圧が96〜114V、テスト電流が1mA。動作温度は最大175℃だ。
SMB DO-214AAパッケージで提供され、高電力処理に対応する。AEC-Q101適合、PPAPレベル3準拠により、車載グレードの信頼性を備える。
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