調査の際には最新のボードサポートパッケージのブートローダーを使用すること推奨します。これは、なるべく既知の問題がすでに対策されたソフトウェアを使用することで、問題を減らすことができるためです。STマイクロエレクトロニクスのSTM32MPシリーズではOpenSTLinux v6.0.0といった形で、ブートローダーおよびLinuxカーネルのバージョンをまとめて定義し、リリースノートに記載しています。
ブートピンの信号がUSB書き込み時であれば、USBブートモードになっていることを確認します。STマイクロエレクトロニクスのSTM32MP1シリーズではBOOT0-2が全てLowの時にUSBブートモードになります。
同様にeMMCからの起動時であれば、ブートピンBOOT0がLow, BOOT1がHi, BOOT2がLowになっていることを確認してください。ブートモードを切り替えた後はRESETボタンを押して、リセットをしてください。詳細は『https://wiki.st.com/stm32mpu/wiki/STM32_MPU_ROM_code_overview#Boot_mode_selection』(外部リンク)から確認可能です。
ブートローダーは起動時にコンソールログを出力しますので、ブートローダーが出力したコンソールログにエラーメッセージなどが出力され、どの処理の段階でブート失敗したかが分かります。USBでの書き込み時も同様にコンソールログからメッセージが出力されるので、確認してください。ブートの途中でハングアップし、コンソールからのメッセージが出力される場合は、『マイクロプロセッサQ&Aハンドブック(5) 基板にあわせて必要なソフトウェアのカスタマイズ項目』を参照ください。
リセット信号がLowからHighに遷移しているか確認してください。
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