NXPセミコンダクターズは、第3世代RFCMOS車載レーダートランシーバー「TEF8388」を発表した。8T8R構成で、最大576アンテナチャネルのレーダーセンサー構成が可能となっている。
NXPセミコンダクターズは2026年3月、第3世代RFCMOS車載レーダートランシーバー「TEF8388」を発表した。すでに主要な先行顧客向けの開発サポートを開始していて、同年後半から、より広範な顧客向けサポートを開始する予定だ。
同製品は8T8R(8送信、8受信)構成となっている。L2+〜L4の先進運転支援システム(ADAS)および自動運転システム向けに、高解像度イメージングレーダーの量産化に対応。最大576アンテナチャネルのレーダーセンサー構成が可能だ。
同社発表によると、高いRF性能を維持しつつ、消費電力を既存の3送信、4受信構成と同レベルに抑えたという。最適化したピン配置やランチャー配置により、チャンネル間のアイソレーションと信号品質が向上。システム全体の部品コスト低減にも寄与する。
同社の「S32R4」シリーズなどのレーダープロセッシング製品と組み合わせることで、8T8Rから最大32T32Rまで拡張可能なレーダー構成を構築できる。地域ごとの規制や車両セグメントに応じて、性能とコストのバランスを調整したレーダーシステム設計が可能だ。
RFトランシーバーやプロセッサ、車内ネットワーク(CAN、Ethernet)、電源管理まで含めた統合ソリューションを単一ベンダーから提供可能になる。これにより、開発効率を高めながら、次世代ADASの市場投入を加速できる。
すでに自動車部品サプライヤーのFORVIA HELLAが、同製品を採用した高解像度レーダープログラムを立ち上げている。2028年中頃の量産開始を予定しているという。
自動運転に向けて、自動車業界では高解像度レーダーの重要性が高まっている。一方で、チャンネル数の増加による消費電力やコスト、システム統合の負担増大といった点が課題となっていた。
自動車設計の進化で電子部品への要求はどう変わる?
車載Ethernet実装の製品開発、2つの課題とその解決策
エンジンルーム内部品の電動化も進む 車両設計はより自由に
PMDアーキテクチャ採用10BASE-T1Sトランシーバー、NXP
機能統合が可能なSDV向けプロセッサ、NXPCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.