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Windows Mobile端末は 普通の携帯電話と何が違う?いまさら聞けないデジタル家電の仕組みを解説(2/2 ページ)

» 2009年02月26日 00時00分 公開
[小笠原 由依/上口 翔子,@IT MONOist]
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 Windows Mobileを開発したマイクロソフトでは、2000年から現在のスマートフォンの世界を視野に入れながらPDAを開発していました。そして登場したのが2002年の海外向けスマートフォンです。日本では2005年に「W-ZERO3」を発売しました。

Windows Mobileでできること

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ふぅん……なんかすごいねぇ……。


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うーん……。乙女ちゃん、まだスマートフォンの魅力が分かってないでしょ? こんなこともできるんだよ。


 以下、Windows Mobileでできる7つの主な機能を紹介します。

1)Microsoft Officeの閲覧・編集ができる

Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteなど、パソコン向けOfficeアプリケーションに対応しています。ファイル形式もパソコン向けと同じものを利用できるため、自宅や会社で作成したファイルを移動先でも閲覧・編集できます。

2)高速インターネット接続

標準ウェブブラウザとして、Internet Explorer(IE) Mobileを搭載しています。パソコン向けIE6のエンジンをベースに実装されているため、パソコンの画面と同じような感覚で見ることができます。ブラウザは、そのほかOpera、NetFront、Skyfireなどから好みで選択できます。

3)映像・音楽を1台で楽しめる

Windows Media Player搭載しているため、パソコンに取り込んだCDの音源を、ワンクリックで端末に取り込んで聴くことができます。携帯電話の場合は、ダウンロードしたコンテンツに著作権(ライセンス)が付与されていて端末の外に出せないような仕様になっていますが、Windows Mobileでは、コンテンツの出し入れが自由にできます。

4)豊富なアプリケーション

Windows Mobile向けのアプリケーションは400以上あるといわれています(フリーウェアを含めるとさらに多い)。そういったアプリケーションを気軽にインストールでき、また、アプリケーション自体のアップグレードもインターネットを介して簡単にできます。

5)サービスの使い勝手が良い

Windows Mobileには、いくつかの便利なサービス機能があります。

 ・Windows Live:メッセンジャー、Hotmail、SkyDrive(25Gbyteまで無料で使えるインターネットストレージサービス)などとの相関性が良いです。

 ・My Phone(新機能):Windows Mobileの6.5以降の新サービスで、その名のごとく、携帯電話の中に入っているデータを、200Mbyteまでネットワーク上に保管(保存)できます。日本での展開は現時点(2009年2月26日)では未定となっています。

 ・Windows Marketplace for Mobile:ネットワーク上に点在している膨大な数のWindows Mobile向けアプリケーションを一元的にまとめたサービスです。My Phoneと同様にWindows Mobileの6.5以降の新サービスで、日本での展開はまだ未定となっています。

6)スケジュール管理がしやすい

PIM(Personal Information Manager)機能です。カレンダー、メモ機能を搭載しています。

7)企業ユースにも適している

Windows Mobileはサーバーとの連携を保ちながら端末の管理ができ、高いセキュリティ性、開発の柔軟さ(Windows PC向け開発との高い親和性)を持ち合わせていることから、法人向けとしても適した端末といえます。


特別協力

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マイクロソフト

コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部

モバイルコミュニケーション本部

石川 大路 氏


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