近年PCに搭載され始めてきたことでHDDの代替と思われがちなSSDですが、耐衝撃性や信頼性の面でHDDではできなかった性能を持っているため、もともとは産業用途などで使用されていました。
将来的には、PCだけでなくエンタープライズ分野でのサーバ用ストレージとしても期待されています。 記憶容量当たりの単価はHDDと比較してまだまだ高いですが、SSDは発熱が少ないためサーバの冷却コストまで考えると、SSDは決して割高な選択肢ではありません。また小型化に有利で高速読み出しができるSSDは、同じサーバ性能を出すのにHDDに比べて台数を減らせる(HDDでは20台使用していたものが、SSDでは2〜3台で実現)ため、結果として消費電力も低くなります。
これまでSSDについてメリット/デメリットを交えて説明してきましたが、SSDとHDDは用途やニーズに合わせて選択していくのが良いでしょう。例えば、容量や価格面で考えると、HDDを選択する方が経済的であるといえます。しかし、近年はやりのネットブックのように、ストレージでそれほど大容量を必要とせず、小型・軽量化を求めるのであればSSDが良いといえるでしょう。
用途に合わせたストレージの選択かぁ。将来的にSSDがもっと安くなったら、HDDがなくなって、フラッシュメモリベースのストレージだけになったりしないのかな?
今はあらゆるものがフラッシュメモリに置き換わってきているからね。使い勝手という意味でいうと、フラッシュメモリは小型軽量で持ち運びに便利だけど、記憶容量当たりの単価はHDDが優位だよね。大容量ではHDD、低中容量ではSSDが向いているから、例えばテレビやHDDレコーダ用の録画向け用途やPCの外付け大容量ストレージなどには、まだまだHDDが向いていると思うよ。
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