これまでのUSBでは、データの送受信にブロードキャストと呼ばれる方式を採用していました。ブロードキャスト方式は、接続されている機器すべてと通信を行い、ホストとデバイス間でのデータのやりとりを、指令が送られてきた順番に処理しています。また、ホスト側と端末側でポーリング方式と呼ばれる確認作業(データが伝送できるかどうか)を行っていました。USB3.0では、通信したい機器とのみ1対1の通信ができる(ポーリングが不要な)ユニキャストと呼ばれる方式を採用し、効率の良いデータ伝送を実現しています。
よって、現行のUSB2.0では1つのPCにスピーカーやWebカメラ、マウス、外付けHDD……など、USB接続の機器を複数つないでいると、常にそれらすべての機器を相手に処理し続けているため、接続機器が増えるほど本来の性能(最高480Mbps)をフルに発揮できなくなり、結果的に処理速度が遅くなっていましたが、USB3.0では個々の機器と1対1で通信を行うため、効率よくデータ伝送ができます。
また、ユニキャスト方式では、必要な通信しか行わないため、ブロードキャスト方式と比べて使用する電力も低くなります。
ふーん。つまり、USB3.0は常に必要な分だけのパケットを送受信できるんだね。
まぁ、そういうことだね。
USB3.0だと、どれくらいの伝送速度が出るかを確かめてみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.