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2.8Gspsの高周波D-A変換器IC、高次ナイキスト動作で4.2GHz出力にも対応アナログ・デバイセズ AD9129/9119

アナログ・デバイセズの「AD9129」は、2.8Gサンプル/秒(sps)動作の14ビットD-A変換器IC。補間処理で実効的なサンプリング速度を2倍の5.6Gspsに高めたり、高次ナイキスト動作で最大4.2GHzの高周波信号を出力できる機能を備えた。11ビット品「AD9119」も用意。携帯電話のインフラ機器など向け。

» 2012年10月17日 12時49分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズは2012年10月、2.8Gサンプル/秒(sps)動作の高周波出力対応D-A変換器ICを2品種発表した。分解能が14ビットの「AD9129」と11ビットの「AD9119」で、いずれも1チャネル品である。LTEやW-CDMAなどの携帯電話規格や、広帯域のケーブルテレビインターネットに対応する通信インフラ機器に向ける。既にサンプル出荷を開始しており、2012年11月30日に量産出荷を始める予定だ。

 2.8Gsps動作で直流(DC)から最大1.4GHzのアナログ信号を出力する「ベースバンドモード」の他、補間フィルタ処理を使って実効的なサンプリング速度を2倍の5.6Gsps相当に高め、DC〜1.0GHzを出力可能な「2×インターポレーションモード」と、同様の処理を施しながら第2ナイキストおよび第3ナイキスト領域の高周波信号を取り出し、1.4〜4.2GHzの高周波信号を生成できる「Mix-Mode(ミックス・モード)」も用意した。通信機器の送信回路において、単一もしくは複数のキャリア信号を含むIF(中間周波数)出力やRF(無線周波数)出力を生成する用途に使える。

 消費電力は2.8Gsps動作時に1.1W、5.6Gsps相当時に1.3Wと低い。「競合他社品に比べて消費電力は1/3だ」(同社)と主張する。パッケージは12mm角の160端子CSP-BGA。米国における1000個購入時の単価は、11ビット品が49米ドル、14ビット品が59米ドルから。

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