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FPGA「Artix-7」の設計生産性を高める評価キットが利用可能にXilinx Artix-7 FPGA AC701 評価キット

AC701はFPGA「Artix-7」用の評価キットである。同評価キットを活用することで、Artix-7を使ったシステムの開発と検証を効率よく行うことができる。

» 2013年02月19日 16時58分 公開
[EDN Japan]

 Xilinxは2013年2月、同社製FPGA「Artix-7」用の評価キットが利用可能になったと発表した。Artix-7は処理性能当たりの消費電力が少なく、システムレベルの機能を小さい実装面積で実現できるという特長を持つ。評価キットを活用すれば、Artix-7を使ったシステムの開発と検証を効率よく行うことができる。開発キットの価格は1295米ドルである。

 開発キットには、FPGA「XC7A200T-2FBG676C」が搭載された評価ボードをはじめ、DDR3、PCIeおよび最新のメモリインタフェースを可能とするNorthwest LogicのDMAエンジンを含む10種類以上のリファレンスデザイン、さらにはVivado Design Suite Design EditionのXC7A200T限定ライセンスなど、設計に必要なあらゆる基本コンポーネントが同梱されている。

 「AMS101」評価カードも付属されており、AMS(アナログミックスドシグナル)リファレンスデザインと合わせて利用することにより、単純なシステムモニタリングから複雑なアナログ処理を行う回路まで、その開発や評価を容易に行うことができる。評価キットを用いることで「1W当たりのシステム性能が業界で最も高いFPGAを活用した設計を直ちに始められる」(同社)と述べる。

 Artix-7は、TSMCの28nm HPL(High Performance Low Power)プロセで製造されており、それまでの同社チップに比べてスタティックで65%、ダイナミックで50%も低い消費電力を達成している。一方で、DSPスライスを組み合わせて1306GMACの信号処理性能を実現したり、内蔵している16個の6.6Gビット/秒(Gbps)トランシーバを組み合わせで高速シリアルインタフェースのニーズに対応したりできるなど、高い性能を備えている。Artix-7は、携帯無線機や携帯電話向けの小規模基地局、モーター制御といった用途に向く。

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