日本電波工業は、動作可能温度上限値が105℃と高温での使用が可能な高精度のクロック用水晶発振器「NZ2502SG」を発表した。
日本電波工業は2013年8月20日、動作可能温度上限値が105℃と高温での使用が可能な高精度のクロック用水晶発振器「NZ2502SG」を開発したと発表した。既にサンプル出荷中で、2013年8月からの量産を予定している。
32.768kHzのクロックを供給するクロック用水晶発振器は従来、音叉型振動子を使用した。ただ、音叉型振動子では高温対応と精度を高める点で改善に限界があった。日本電波工業では、音叉型振動子に代えて、温度対応と精度に優れるATカット水晶振動子と独自技術を応用し、新製品を開発した。
これにより、新製品は、動作可能温度範囲の上限を従来の85℃から105℃に高まり、−40℃から105℃という広い温度範囲での使用が可能になった。精度も従来の音叉型と比べ向上し、総合周波数許容偏差は最大±50×10−6。発振起動時間は1ms(典型値)。「バッテリーを使用する携帯端末に向けて消費電流の大幅な低減を実現しいる」(同社)。大きさは、2.5×2.0×0.9mmの2520サイズとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.