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0201サイズの積層セラコン、村田製作所が量産開始村田製作所 GRM0115C1E1R0Bなど

村田製作所は、0201サイズ(外形寸法0.25×0.125mm)の積層セラミックコンデンサについて2014年4月より量産を始めた。スマートフォンやウェアラブル機器などの用途に向ける。同社は「0201サイズの商品化は世界で初めて」と主張する。

» 2014年05月07日 17時10分 公開
[EDN Japan]

 村田製作所は2014年5月、0201サイズ(外形寸法0.25×0.125mm)の積層セラミックコンデンサについて2014年4月より量産を始めたと発表した。スマートフォンやウェアラブル機器などの用途に向ける。同社は「0201サイズの商品化は世界で初めて」と主張する。

 新製品は、これまで最小といわれてきた0402(外形寸法0.4×0.2mm)サイズに比べて、実装面積を約半分まで小さくすることができる。高さは0.125mmである。同社は、これまで培ってきた材料技術、プロセス技術、加工技術などの精度をそれぞれ高め、これらを統合することによって0201サイズの商品化を実現したという。

量産を始めた0201サイズ(外形寸法0.25×0.125mm)の積層セラミックコンデンサの外観。ペンシルの芯に近いのが0201サイズで、一番左側は1005サイズ

 0201サイズの積層セラミックコンデンサは、モバイル機器の小型化、低背化を加速する。外形サイズが異なる既存のコンデンサとの混合実装も可能である。同社では、高周波回路におけるインピーダンスマッチング用途や、電源ラインにおけるデカップリング用途などに向ける。

 製品の品番は仕様によって異なり、「GRM0115C1E1R0B」などを用意している。電気的性能は、温度補償向け製品の場合、温度特性がCHとCOG、定格電圧が25Vdc、静電容量範囲は1〜10pF、使用温度範囲は−55〜125℃である。高誘電率系製品の場合、温度特性はX5R、定格電圧は6.3Vdc、静電容量範囲は1000〜10000pF、使用温度範囲は−55〜65℃である。サンプル価格は10円。静電容量については上記以外の仕様も順次対応していく予定である。

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