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実装面積の削減と効率最大96%を実現、TIの同期整流型DC-DCコンバータ日本TI TPS65261/65262

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)の「TPS65261/65262」は、3出力の同期整流型降圧DC-DCコンバータである。デジタルテレビやセットトップボックス、家庭用ゲートウェイ、アクセスポイントネットワーク、ワイヤレスルータなどの用途に向ける。

» 2014年08月12日 15時25分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2014年8月、3出力の同期整流型降圧DC-DCコンバータ「TPS65261」と「TPS65262」を発表した。デジタルテレビやセットトップボックス、家庭用ゲートウェイ、アクセスポイントネットワーク、ワイヤレスルータなどの用途に向ける。

 TPS65261/65262は、入力電圧範囲が4.5〜18Vと広く、5/9/12/15Vなどの電源バスや電池からの中間バス電圧への供給に適している。しかも、電力変換効率は最大96%を実現した。パッケージは外形寸法が5×5×0.9mmの32端子QFNで供給する。同社従来製品に比べてサイズを44%も小型化した。

TPS65261/65262の外観

 TPS65261は、出力電流が10mA時でも変換効率82%を達成するなど、軽負荷時の効率を高めている。定格電流は3A/2A/2Aの3出力となっている。また、パルススキップ機能を内蔵しており、スイッチング周波数は250kHz〜2MHzの範囲で可変である。パルススキップ機能をサポートしていないタイプ「TPS65261-1」も用意している。

 TPS65262は、スイッチング周波数が600kHzの固定となっており、定格電流3A/1A/1Aの3出力となっている。また、出力電流が200mAと100mAのリニアレギュレータを内蔵しているため、基板設計を簡素化することができる。出力電流が350mAと150mAのリニアレギュレータを内蔵したモデル「TPS65262-1」も用意している。

 この他、TPS65261/65262は定周波数のピーク電流モードにより、設計の簡素化とシステムの最適化を実現、0.6Vのフィードバック用リファレンスにより、低電圧動作のプロセッサ製品にも対応、電源制御を容易にする自動パワーアップ/パワーダウンシーケンス機能を内蔵、といった特長を備えている。参考価格(単価)は1000個購入時で、TPS65261が1.90米ドル、TPS65262が2.05米ドルである。

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