日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)の「TPS65980」は、高速汎用データ伝送技術「Thunderbolt」対応製品の電源設計を容易とするDC-DCスイッチングレギュレータICである。HDDやSSDなど、PC本体からUSBケーブルなどを介して供給された電力で動作させるバスパワード周辺機器などの用途に向ける。
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2014年8月、高速汎用データ伝送技術「Thunderbolt」に対応する製品の電源設計を容易とするDC-DCスイッチングレギュレータIC「TPS65980」を発表した。HDDやSSDなど、PC本体からUSBケーブルなどを介して供給された電力で動作させるバスパワード周辺機器などの用途に向ける。
TPS65980は、Thunderbolt技術に対応したバスパワード機器に必要とされる電源管理機能をワンチップに集積している。これにより、個別半導体/部品を組み合わせた場合に比べて、BOMコストを半分にでき、実装面積は40%削減できるという。出力電流は最大3.5Aで、バスパワード最終端末で最大10Wの電力を供給することができる。電力効率は90%強を実現した。さらに、自動サーマルシャットダウンと電源シーケンシング機能によって、設計の自由度を高めた。パッケージは外形寸法が5×4×0.9mmの24端子VQFNで供給する。参考価格は、1000個購入時の単価が2.50米ドルである。
日本TIは、設計支援ツールも用意している。Thunderbolt対応製品の性能と動作特性の評価などを容易にする評価モジュール「TPS65980EVM」の供給を始めた。参考価格は49米ドル。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.