東芝は、2入力電源系統の切り替えが可能な、パワーマルチプレクサIC「TCK32xGシリーズ」の出荷を開始したと発表した。OVLO機能、逆流電流防止機能などの保護機能を内蔵している。
東芝は2015年3月、2入力電源系統の切り替えが可能な、パワーマルチプレクサIC「TCK32xGシリーズ」の出荷を開始したと発表した。スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイスなどのモバイル機器の充電回路や、ACアダプタ入力、USB入力など、2系統の電源入力を持つ電子機器の電源入力切り替えなどの用途に向ける。
TCK32xGシリーズは、A側に入力された電源を優先で出力する「オートセレクションモード」機能を搭載した。これにより、外部信号だけでなく、事前に設定された優先順位に従って自律的な切り替えが可能になっている。
他に、設定以上の電圧が入力された場合、内蔵のメインスイッチがオフするOVLO機能や逆流電流防止機能を内蔵。これらの保護機能により、安全で確実な電源切り替えソリューションを提供できるという。
ラインアップは、OVLO Level 12.0Vの「TCK321G」と15.0Vの「TCK322G」「TCK323G」の3種で、いずれも最大電流定格2A/最大入力電圧36Vとなる。パッケージには、0.5mmピッチWCSPタイプを採用し、1.9×1.9mmの小型サイズとなっている。
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