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「CAN FD」と「SENT」のプロトコル解析オプション、DLM2000/4000向け横河メータ&インスツルメンツ オシロ用解析オプション

横河メータ&インスツルメンツは、ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM2000シリーズ/4000シリーズ」のオプション機能として、「CAN FD」および「SENT」の車載シリアル通信プロトコルに対応する解析機能を開発した。

» 2015年04月22日 17時00分 公開
[EDN Japan]

 横河メータ&インスツルメンツは2015年4月、ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM2000シリーズ/4000シリーズ」のオプション機能として、「CAN FD」および「SENT」と2種類の車載シリアル通信プロトコルに対応する解析機能を開発し、それぞれ販売を始めた。これらのプロトコルを用いた車載システムやセンサー機器の開発/検査用途に向ける。

 CAN FD解析オプションおよびSENT解析オプションは、同社のDLM2000シリーズおよびDLM4000シリーズ用として開発した。これらの解析機能を追加すると、オシロスコープで取り込んだ信号波形をデコードし、各フィールドの値を色分けして表示することができる。ID・データのパターンや各種エラー条件によりトリガをかけたり、波形を取り込んだ後に検索したりすることが可能となる。

オシロスコープで取り込んだ信号波形をデコードし、各フィールドの値を色分けして表示した例。左がCAN FDデコード、右がSENTデコードの表示例 (クリックで拡大) 出典:横河メータ&インスツルメンツ

 DLM2000シリーズ/4000シリーズはいずれも、最大250Mポイントのロングメモリを備えており、異常現象の解析やデバッグ、製造ラインの最終工程における品質評価などに適している。例えば、データフェーズのビットレート10Mビット/秒のCAN FD信号は、125Mサンプル/秒のサンプリングレートで2秒間、クロックティック3μsのSENT信号は、2.5Mサンプル/秒のサンプリングレートで100秒間の測定が可能である。ロングメモリに取り込まれた波形をデコードすることにより、CAN FDでは最大5万件、SENTでは最大10万件フレーム情報を保持することができるという。

 さらに、オシロスコープに保持された情報は、CSV形式でファイルにエクスポートしたり、USBやLAN、GPIBなどを介してPCに出力したりして、処理することもできる。SENT解析機能には、データをアナログ変換して波形を表示するトレンド表示機能も搭載した。

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