アンリツは、シグナルクオリティアナライザ「MP1800A」シリーズに追加することで、CEI-56G/400 GbEなど新しい高速インタフェース規格向けデバイスの特性評価を可能とする56G/64G MUX「MP1861A」およびDEMUX「MP1862A」の販売を開始した。
アンリツは2015年6月、シグナルクオリティアナライザ「MP1800A」シリーズに追加することで、CEI-56G/400 GbEなど新しい高速インタフェース規格向けデバイスのシグナルインテグリティ(SI)評価を可能とする56G/64G MUX「MP1861A」およびDEMUX「MP1862A」の販売を開始した。
MP1800Aは、プラグインモジュール形式の誤り率測定器(BERT:Bit Error Rate Test)で、信号発生器(PPG:Pulse Pattern Generator)、誤り検出器(ED:Error Detector)、シンセサイザ、ジッタ発生モジュールなどを同時に搭載することが可能な測定器である。
今回発売したMP1861Aは、2チャネル32Gビット/秒のPPGと組み合わせることで、最大64.2Gビット/秒のNRZ(Non Return to Zero)データ信号を発生させることができる。また、MP1862Aは、2チャネル32Gビット/秒のEDと組み合わせることにより、最大64.2Gビット/秒の信号を受信して、BER測定を行うことが可能となる。
32Gビット/秒対応のBERTを、56Gまたは64Gビット/秒に拡張することにより、100GbEから400GbE対応のデバイス開発/評価に適用することができる。MP1800Aシリーズに搭載されたジッタ発生モジュールを併用した測定では、最大2000UI(Unit Interval)、250MHzの高ジッタ変調周波数において、0.55UIの正弦波ジッタ(SJ:Sinusoidal Jitter)を発生させることが可能だ。それ以外にもRJ(Random Jitter)、BUJ(Bounded Uncorrelated Jitter)、SSC(Spread spectrum clocking)、Dual Tone SJなどを発生させることができるという。
さらに、MUXからジッタ付加されたデータ信号を発生しながら、DEMUX側でバスタブジッタを測定することが可能である。こうした機能により、CEI-56Gや400 GbEに対応したSERDESなど、高速シリアル伝送向けデバイスのジッタトレランスとバスタブジッタに関して、高い確度と十分なマージンを保ちつつ測定することができるという。
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