TDKはAC-DCオンボード電源「KWS-Aシリーズ」を開発したと発表した。従来製品より大幅な小型化を実現し、基板上の占有面積を66%低減。ヒューズや電解コンデンサなどの外付け部品が不要な“オールインワン設計”とし、基板設計の負担を軽減する“使いやすさ”を追求した製品であるという。
TDKは2015年10月1日、使いやすさを重視したAC-DCオンボード電源「KWS-Aシリーズ」を開発したと発表した。従来製品の「KWSシリーズ」より大幅な小型化を実現し、基板上の占有面積を66%低減した(出力10Wモデルでの比較)。ヒューズや電解コンデンサなどの外付け部品が不要な“オールインワン設計”とし、基板設計の負担を軽減している。
出力は、顧客からの要望に応えて、従来製品と同じ5W、10W、15Wモデルに加えて25Wモデルを追加。半導体製造装置や通信機器、交通監視装置などの制御基板に適しているという。
KWS-Aシリーズは、より小さい部品を採用したことや回路設計の見直しを行ったことにより、従来製品と比較して効率を改善し、77〜88%の高効率を実現した。無負荷時の待機電力は0.5W以下に抑えている。
従来製品で保証していなかった−40℃での起動を保証し、幅広い動作周囲温度(−10℃〜+85℃)の使用も可能にした*)。
*)従来製品の動作周囲温度は、−10℃〜+75℃。
KWS-Aシリーズの外形寸法は、5W/10Wモデルが25.4×21.5×38.1mm、15Wモデルが25.4×24×50.8mm、25Wモデルが25.4×29×63.5mmとなっている。入力電圧範囲は85〜265VAC/120〜370VDC、出力電圧は5/12/15/24VDCである。
1個当たりの標準価格は税別で、2600円(5W)/2700円(10W)/3200円(15W)/3800円(25W)。2015年10月1日より受注を開始し、11月より量産を開始するという。
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