フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、オートバイ/スクーター・アプリケーション向けに設計した高集積専用回路「SB0400」「SB0401」を発表した。ヒートシンクを必要としないため、費用とスペースを節約できる。
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは2015年10月、オートバイ/スクーター向けアンチロックブレーキシステム(ABS)専用の高集積専用回路(IC)「SB0400」「SB0401」を発表した。SB0400はオートバイ、SB0401はスクーター/軽量オートバイ向けとなる。
SB0400/SB0401は、同社のSMARTMOSアナログ/ミックスド・シグナル・テクノロジーを採用。オートバイ/スクーター設計向けに最適化した小型パッケージに、ABSシステムの車輪速度センサーインタフェース、バルブドライバ、モータポンプドライバ、セーフティスイッチ、セーフティステートマシンを統合している。リードレスでヒートシンクを必要としないため、費用とスペースを削減できる。
ハードウェアとソフトウェアに関して互換性を持つため、システム設計に必要な労力を軽減し、実装も容易になるという。過電圧(OV)、低電圧(UV)、過熱、短絡、オープンロード検出など、保護/診断用のセーフティ機能をハードウェアレベルで統合した。
1万個購入時の単価(参考)は、SB0400が3.35米ドル、SB0401が3.05米ドル。サイズは7×7mmとなっている。欧州では、2016年1月以降に125ccを超える新車のオートバイに対してABSの装着が義務付けられる。同社では、両製品を導入することで、ABS義務化に対応できるとしている。
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