STマイクロエレクトロニクスは、Wi-Fi通信機能を内蔵した、セットトップボックス(STB)向けのSoC「Cannes Wi-Fi(STiH390)」を発表した。6K DMIPSのマルチコアARM CPUとWi-Fi 802.11ac 4x4を搭載し、HDRに対応している。
STマイクロエレクトロニクスは2015年9月、Wi-Fi通信機能を内蔵した、セットトップボックス(STB)向けのSoC「Cannes Wi-Fi(STiH390)」を発表した。
STiH390は、QuantennaのWi-Fi 802.11 IPを、最新世代のHEVCに対応したHD STB用ICに統合。HD HEVC Wi-Fi IPクライアントおよび双方向機能を備え、高い処理性能と低コスト化の両立を可能にするという。
6K DMIPSのマルチコアARM CPUとWi-Fi 802.11ac 4x4を搭載し、ハイダイナミックレンジ(HDR)コンテンツのデコードおよび表示ができる。Mali 400 GPU/Faroudja Video Transcode Engineにより、ゲームなどでの滑らかな映像やマルチスクリーン環境での高画質を可能にしている。外部接続インタフェースには、USB3.0/DRMベースのビデオ・コンテンツ保護に対応したHDMIなどを備えた。
同社の「Cannes」ファミリとは互換性があるため、STBメーカーは既存の開発エコシステムを活用し、複数のミドルウェア製品上でクライアントSTBを簡単に設計できる。
STiH390は現在、主要顧客向けにサンプルを出荷している。
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