世界初の静電容量1000μFを実現したMLCC:太陽誘電 PMK432 BJ108MU-TE
太陽誘電は、世界で初めて(同社調べ)静電容量1000μFを実現したMLCC(積層セラミックコンデンサー)「PMK432 BJ108MU-TE」の量産を開始する。併用される電解コンデンサーをMLCCへ容易に置き換えることができる。
太陽誘電は2018年5月、世界で初めて(同社調べ)静電容量1000μFを実現したMLCC(積層セラミックコンデンサー)「PMK432 BJ108MU-TE」を発表した。月産10万個体制で量産を開始する。
積層セラミックコンデンサー「PMK432 BJ108MU-TE」
PMK432 BJ108MU-TEは、材料技術、シート薄層化技術、積層技術などを向上して静電容量1000μFを達成。従来のMLCCの容量帯を1桁上回るため、機器の安定動作のために併用されていた電解コンデンサーをMLCCへ容易に置き換えることができる。
基本的な電気特性は、コンデンサーのSパラメーターファイルを使用し、単品、組み合わせの周波数特性を計算比較できるPDN(Power Delivery Network)ツールで提供する。
定格電圧は2.5V、静電容量許容差が±20%で、サイズは4.5×3.2×3.2mm。低ESRで周波数特性に優れ、リップル電流の抑制に効果的なので、ICT関連機器の電源平滑用途やエナジーハーベスティング機器のバックアップ用途などを見込でいる。
- 定格電圧2000Vの高耐圧積層セラコン
太陽誘電は、定格電圧2000Vの高耐圧積層セラミックコンデンサー「XMK432 B7472KY」を発表した。材料や内部構造、製造プロセスを最適化し、落雷によって生じる高電圧にも対応する。
- 1209Mサイズで22μFを実現した3端子積層セラコン
村田製作所は、スマートフォン向けデカップリング用に、3端子積層セラミックコンデンサー1209Mサイズと1005Mサイズの同社最大容量品を発表した。静電容量は1209Mサイズが22μFで、1005Mサイズが14μFとなる。
- 温度補償用チップ積層セラコンで0201Mサイズ実現
村田製作所は、0201Mサイズ(0.25×0.125mm)で静電容量11pF〜100pFの温度補償用チップ積層セラミックコンデンサーを発表した。従来の最小サイズをさらに小型化した。
- 0201サイズを実現した積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、0201サイズ(0.25×0.125×0.125mm)の高周波積層セラミックコンデンサーを発表した。従来品から体積比で約75%小型化し、100種類の製品をラインアップした。
- 1μFの05025サイズ積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、05025サイズ(0.5×0.25×0.25mm)で静電容量1μFを可能にした、積層セラミックコンデンサー「AMK052 BJ105MR」を発表した。0603サイズに比べ、体積を42%削減している。
- 積層セラミックチップコンデンサはこうして作られる
電子機器に使用されるコンデンサのグローバル販売数量は年間約7000億個に及び、その約80%は積層セラミックチップコンデンサが占めています。携帯電話に代表される電子機器の小型・軽量化を陰から推進してきたのも、積層セラミックチップコンデンサです。そこで今回は、一般にはあまり知られていない積層セラミックチップコンデンサの要素技術や製造技術を紹介します。
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