AEC-Q101車載グレードのSiCショットキーダイオード:オンセミ FFSHx0120、FFSHx065
オン・セミコンダクターは、車載用規格AEC-Q101に準拠したSiC(炭化ケイ素)ショットキーダイオード「FFSHx0120」「FFSHx065」を発表した。逆回復電流がなく、スイッチング性能は温度に依存しない。
オン・セミコンダクターは2018年6月、SiC(炭化ケイ素)ショットキーダイオードのラインアップを拡充し、車載用規格AEC-Q101に準拠した「FFSHx0120」「FFSHx065」を発表した。TO-247、D2PAK、DPAKなどの表面実装およびスルーホールのパッケージで供給する。
AEC-Q101車載グレードのSiCダイオード「FFSHx065B」
高速スイッチングが可能で、シリコン製品に比べて損失を低減した。また、逆回復電流がなく、スイッチング性能は温度に依存しない。動作温度範囲は−55〜175℃で、ピーク繰り返し逆電圧はFFSHx0120が1200V、FFSHx065が650V。特許取得済みの終端構造を内蔵し、信頼性と安定性を強化した。
他に、低い順方向電圧、温度に依存しない電流安定度、低いリーク電流、高いサージ耐量、正の温度係数などの特長を備える。これらの特長によって効率が向上し、迅速なリカバリーによりスイッチング速度が上昇するため、必要な磁性部品のサイズを抑えることができる。
同社では、電気自動車のオンボードチャージャーやDC-DCコンバーター、産業用電源などでの用途を見込んでいる。
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