PCBの設計者にとって、図6に示すような結論をもたらします。すなわち、コンデンサーのグラウンド端子のESL値はできるだけ低く抑える必要があるということです。グランドプレーンへの電気的接続は1つのビアだけでは不十分で、DCインピーダンスとACインピーダンスを減らすために複数のビアを使う必要があります。
インダクターに関しては、接続配線が長くても合計インダクタンスが大きくなるだけなので配線の長さは問題となりませんが、一般に、あらゆる干渉をできるだけその発生源の近くで抑制することは、望ましい対処方法です。
全てのフィルターレイアウトにおいて、回路に流れ込む電流に注意を払う必要があります。ループに流れ込む全ての電流は電磁場を発生させ、それが回路の他の部品にノイズを発生させる可能性があります。グランド構造は、全てのグランド電流が1つの点に流れ込むスター型とするのが理想的です。ループが形成されるのを避けられない場合は、ループ面積をできるだけ小さくする必要があります。しかし、適切なPCBレイアウトと部品選択を行なえば、極めて良好な結果が得られます。
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※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。
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