0510サイズの車載用積層セラミックコンデンサー:TDK CGAEシリーズ
TDKは、車載用の縦横反転型積層セラミックコンデンサー「CGAE」シリーズを発表した。一般的なタイプと比べて電流ルートが太く短いため、ESLやインピーダンスが低減している。車載用ECUのノイズ対策やデカップリング用途を見込む。
TDKは2020年1月、車載用の縦横反転型積層セラミックコンデンサー「CGAE」シリーズを発表した。サンプル価格は1個当たり10円。当初の生産予定は月産100万個で、既に量産を開始している。
車載向け縦横反転型積層セラミックコンデンサー「CGAE」シリーズ
同シリーズは、電極方向を縦横90度反転させた構造を採用し、大きさは0510サイズ。一般的なタイプと比べて電流ルートが太く短いため、ESL(等価直列インダクタンス)やインピーダンスが低減している。それにより、デカップリングコンデンサーの部品点数が削減でき、基板の省スペース化に貢献する。
5種類をラインアップしており、うち温度特性X7Rが2種類、同X7Tが3種類となる。定格電圧は4〜50V。例えば「CGAEB1X7T0G105M」は、外形寸法が0.58×1.10×0.58mmで、定格電圧は4V、静電容量はシリーズ最大の1μFだ。
AEC-Q200に準拠し、温度保証範囲は−55〜+125℃。ADAS(先進運転支援システム)や自動運転システムの車載用電子制御ユニット(ECU)などの電源ラインにおけるノイズ対策やデカップリング用途を見込む。
- 1005サイズ定格電圧100VのMLCC
太陽誘電は、1005サイズの積層セラミックコンデンサー11種を商品化した。いずれも定格電圧100Vで、車載向け電子部品の信頼性試験規格AEC-Q200に準拠する。静電容量が220pF〜0.01μFまでの幅広いラインアップとなっている。
- 静電容量0.1μFの積層セラミックコンデンサー
村田製作所は、0.25×0.125mm(0201Mサイズ)と小型ながら、静電容量0.1μFを可能にした、積層セラミックコンデンサー「GRM011R60J104M」を発表した。
- 1005サイズ中高耐圧積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、1005サイズの中高耐圧積層セラミックコンデンサー「HMK105B7103KVHFE」など9種を発表した。従来品「HMK107B7103KAHT」の1.6×0.8×0.8mmから、約75%小型化した。
- 薄さ0.5mmの3端子積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、1005サイズの3端子積層セラミックコンデンサー「A3K105BBJ106MR」を発表した。従来比約23%薄型化し、1005サイズの3端子積層セラミックコンデンサーで、静電容量10μFと0.5mmの薄さを両立した。
- 世界初の静電容量1000μFを実現したMLCC
太陽誘電は、世界で初めて(同社調べ)静電容量1000μFを実現したMLCC(積層セラミックコンデンサー)「PMK432 BJ108MU-TE」の量産を開始する。併用される電解コンデンサーをMLCCへ容易に置き換えることができる。
- 175℃、200℃対応の車載用積層セラコン
村田製作所は、高温用途に対応する自動車用リードタイプ積層セラミックコンデンサー「RHS」シリーズを拡充し、200℃対応の100Vdc定格品と175℃対応の100Vdc定格品を発表した。
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