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効率と熱安定性を兼ね備えた車載向けSiGe整流器Nexperia SiGe整流器

Nexperiaは、ショットキーダイオードの高効率性とファストリカバリーダイオードの熱安定性を兼ね備えた、SiGe整流器を発表した。AEC-Q101に準拠し、自動車をはじめとする高温アプリケーションに適している。

» 2020年06月17日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 Nexperiaは2020年5月、ショットキーダイオードの高効率性とFRD(ファストリカバリーダイオード)の熱安定性を兼ね備えた、SiGe(シリコンゲルマニウム)整流器を発表した。

車載向けSiGe整流器

 新製品は、逆方向電圧120V、150V、200V、順方向電流1A、2A、3Aをそろえる。順方向電圧と逆回復電荷(Qrr)が低く、導通損失は平均10〜20%低減。また、リーク電流が1nA未満と低く、安全動作領域(SOA)を拡大しているので、175℃まで動作可能だ。

放熱を最適化するパッケージで、コンパクトなPCB設計が可能に

 パッケージはクリップボンドFlatPower(CFP)パッケージのCFP3とCFP5を採用。CFPに使用されている銅クリップが熱抵抗を低減し、周囲への放熱を最適化するため、小型でコンパクトなプリント基板が設計できる。また、ショットキーダイオードとFRDのピン互換性によって、「容易にSiGeテクノロジーへの移行が実現できる」としている。

 いずれもAEC-Q101に準拠し、自動車、通信インフラ、サーバ市場での利用を見込む。中でも、LED照明、エンジン制御ユニット、燃料噴射などの高温アプリケーションに適している。

 既に逆方向電圧120Vの4製品は量産しており、150V、200Vの8製品はサンプル供給に対応している。

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