音響測定を行う場合は、計測用に作られたマイクロフォンが使われる。一般のマイクロフォンとは異なり、周波数特性や安定性が優れたものとなっている。
測定に使われるマイクロフォンは、プリアンプ、ケーブルと組み合わせて使われる。プリアンプを駆動する電源が必要となるが、センサー駆動電源(CCLD)を持ったFFTアナライザーでは、プリアンプの出力を直接接続することができる。また、マイクロフォンに接続されるプリアンプは指定されているので、組み合せの確認をする必要がある。
マイクロフォンを選ぶ際には下記の仕様に注目する必要がある。
その他、周波数範囲、温度係数、自己雑音レベルなどの仕様が用途に適しているかを確認する必要がある。
最近のFFTアナライザー本体は高度な機能を搭載しているが、大量のデータ処理、高度な演算処理を行う場合や大量の測定データの保存を行う場合は、演算能力が高いPCを用いることが必要となる。
振動や音響の解析を行うための基本的なデータ処理やPCの大画面で表示する機能などを提供するソフトウェアが市販されている。例えば、小野測器が開発したO-ChartはFFTアナライザーで取得したデータを分かりやすく表現できる。下図はO-Chartを用いて自動販売機の全面から発生する騒音をFFTアナライザーによってメッシュ状に観測し、周波数別に音圧分布を表示したものである。
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