車載用フライバックスイッチング電源:パワー・インテグレーションズ InnoSwitch3-AQ
パワー・インテグレーションズは、750V耐圧のMOSFETおよび二次側検出回路を搭載した、車載用フライバックスイッチング電源「InnoSwitch3-AQ」を発売した。AEC-Q100認証を取得している。
パワー・インテグレーションズは2020年7月、750V耐圧のMOSFETおよび二次側検出回路を搭載した、車載用フライバックスイッチング電源「InnoSwitch3-AQ」を発売した。1万個発注時の単価は2.75米ドル。トラクションインバーターやDC-DCインバーター、車載充電器に用いられる補助電源などに適している。
車載用フライバックスイッチング電源「InnoSwitch3-AQ」
絶縁フィードバック制御に対応する同社の「FluxLink」技術を採用し、入力および負荷レギュレーションで±3%の精度を可能にした。内蔵の同期整流器コントローラーは、定格入力電圧400Vで効率90%超を達成している。無負荷時の消費電力は10mW未満に抑えた。
AEC-Q100認証を取得し、入力電圧は30〜550V。入力過電圧や低電圧保護、出力過電圧、過電流制限、過熱シャットダウン保護などの保護機能を搭載する。標準およびピークの出力電力選択や、オートリスタート保護動作が可能になった。
パッケージには、一次側と二次側の沿面距離が11mmのInSOPを採用しており、5000m以上の標高でも絶縁性を保てる。
- 過酷な温度環境下で各電源系統を制御可能なPMIC
リコー電子デバイスは、産業機器向けシステム電源管理IC「RN5T5610」シリーズを発表した。主要なSoC、FPGAに広く対応し、105℃まで使用できるため、過酷な温度環境で動作するモーター制御機器や組み込み機器用途に適している。
- バッテリー駆動製品の電源設計を簡素化するPMIC
シリコン・ラボラトリーズは、PMIC「EFP01」シリーズを発表した。入力電圧範囲は0.8〜5.5Vで、3つの出力レールと4つの出力電圧を搭載しており、基板面積の縮小化と設計簡略化につながる。
- 小型民生用機器向け、電池寿命を20%延長できるPMIC
Maxim Integrated Productsは、ウェアラブル機器やヒアラブル機器向けで電池寿命が20%削減できるとする新しいPMIC「MAX77654」を発表した。1個で3出力が可能なバックブーストコンバーターの搭載により、システム効率向上とソリューションサイズ縮小も実現する。
- 機能安全対応マルチ出力車載システム電源IC
東芝デバイス&ストレージは、機能安全に対応したマルチ出力の車載向けシステム電源IC「TB9045FNG」を発表した。各種異常検出回路や診断回路を内蔵し、異常検出時には、システムへの通知のみか、リセット出力するかを選択できる。
- 低消費かつ小型パッケージのIoT機器向け電源IC
リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに、昇降圧DC-DCコンバーターIC「RP604」シリーズ、降圧DC-DCコンバーターIC「RP512」「RP511」シリーズ、ボルテージレギュレーターIC「RP122」シリーズの4種類の電源ICを発表した。
- ピーク負荷対応の小型汎用スイッチング電源
サンケン電気は、従来の汎用スイッチング電源「SWF」シリーズを小型化した「SWJ」シリーズを発表した。入力電圧はAC85〜265V、出力電圧は12V、24V、36V、48Vを用意する。
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