最大10GHz帯域で4〜8チャンネルに対応オシロスコープ:テクトロニクス 6シリーズB MSO
テクトロニクスは、4、6、8チャンネルに対応した最大10GHz帯域のオシロスコープ「6シリーズB MSO」を発表した。最大で50ギガサンプル/秒のサンプルレートを有しており、高性能設計の信号を測定できる。
テクトロニクスは2020年9月、4、6、8チャンネルに対応した最大10GHz帯域のオシロスコープ「6シリーズB MSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)」を発表した。価格は350〜589万円(各税別)となっている。
最大10GHz帯域のオシロスコープ「6シリーズB MSO」
同シリーズは、2GHz以上の周波数帯域で4、6、8チャンネルに対応可能。最大で50ギガサンプル/秒のサンプルレートを有しており、高性能設計の信号を測定できる。1mV/div、1GHzにおけるノイズは51.1μV未満で、50mV/div、10GHzでは1.39mV未満に抑えた。
シリアル規格のプロトコルデコードやコンプライアンス、テスト、ジッタ解析、パワー解析の簡素化を目的としたさまざまなオプションを搭載。DDC(デジタルダウンコンバーター)がチャンネルごとに内蔵されており、複数のチャンネルでスペクトラム解析を実施できる。
性能や操作性を損なわずにWindows 10とクローズドOSを切り替えられ、ディスプレイには15.6型HDのタッチパネルを採用。取り外し可能なSSDも搭載した。
- 入門者向けデジタルオシロスコープ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS1000C」シリーズを発表した。操作性に配慮し、教育支援ツールを多数搭載する同製品は、入門機としてベンチ作業から教育現場まで利用できる。
- 負荷電力300W、1kW対応の直流電子負荷装置
TDKラムダは、直流電子負荷装置「SFL」シリーズを発売した。ゼロVから電流がリニアに変化し、高速応答に対応する。負荷電力が300Wまたは1kW、電圧が120Vまたは500Vの4種類を用意する。
- 実習機能内蔵の200MHzデジタルオシロスコープ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS2000B」シリーズを発表した。レコード長5Mポイント、周波数帯域200MHz、最高サンプルレート2Gサンプル/秒の性能を提供する。
- デジタルオシロスコープの校正やプローブの概要
連載最終回となる今回は、オシロスコープに接続する「さまざまなプローブの概要や注意点」および、観測結果の信頼性を確保するための「校正」について解説する。
- デジタルオシロスコープの基本仕様やトリガー機能
連載2回目の今回は、オシロスコープの「基本仕様の理解」「トリガー機能」「パラメーター測定および演算機能」「波形データの印字、保存、通信」について解説する。
- デジタルオシロスコープの歴史や種類
電子回路技術者にとって日々使う道具である「オシロスコープ」。原型は19世紀末に登場しており、その後のエレクトロニクス技術の進化によって高性能化や高機能化が進んだ。現在では、単なる現象の変化を波形として目視で観測するための測定器から、取り込んだ波形データを加工してさまざまな測定値を得ることができる複合測定器となってきている。今回の連載では、オシロスコープとプローブについて歴史、製品の種類、機種選定のポイント、製品の内部構造、製品仕様、トリガ機能、演算機能、プローブ、校正についての基礎知識を紹介していく。
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