日本テキサス・インスツルメンツは、計測誤差±1.5%の相対湿度センサー「HDC3020」「HDC3020-Q1」を発表した。湿度起因の損傷を抑え、産業用や車載用バッテリー駆動システムの長寿命化に貢献する。
日本テキサス・インスツルメンツは2021年6月、計測誤差±1.5%の相対湿度(RH)センサー「HDC3020」「HDC3020-Q1」を発表した。産業用や車載用バッテリー駆動システムにおいて、湿度を原因とする損傷を低減し、長寿命化に貢献する。1000個購入時の単価は1.65米ドルから。
動作範囲は0〜100%で、精度は±1.5%RH、長期ドリフトは1年あたり0.21%RH未満、温度や湿度ストレスによるドリフトは5%RH未満だ。また、ドリフト補正機能を備えており、経年による変化や環境的ストレス、汚染物質との接触によるオフセットを低減。結露防止のヒーターも内蔵する。
自動計測モードでは、システムの他の部分がスリープ中でも定期的に湿度を計測する。これにより、低温物流向けのデータロガーや、ワイヤレス環境センサー、IPカメラなどに適用すると、バッテリーの長寿命化が期待できる。
電源電圧は1.62〜5.5V、消費電流は平均0.7μA。温度センサーも備え、動作範囲は−40〜+125℃、精度は±0.1℃だ。HDC3020-Q1はAEC-Q100に準拠し、車載用途に対応する。
大きさ2.5×2.5mmの8ピンリードレスプラスチックSOPで提供し、リムーバブルポリイミドテープや永続的IP67等級フィルターカバーなど、数種類のピン互換パッケージカバーオプションを用意する。2021年中に、アナログ出力および保護カバー付きパッケージも提供する予定だ。
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