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V2X向けのハードウェアセキュリティモジュールインフィニオン SLS37 V2X HSM

インフィニオン テクノロジーズは、V2X向けにプラグアンドプレイ対応のハードウェアセキュリティモジュール「SLS37 V2X HSM」を発表した。自動車のテレマティクス制御ユニットや、V2X通信用設備などに適する。

» 2021年10月22日 16時55分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオン テクノロジーズは2021年10月、V2X(Vehicle-to-Everything)向けに、プラグアンドプレイ対応の「SLS37 V2X HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)」を発表した。既に出荷を開始しており、自動車のテレマティクス制御ユニットやロードサイドユニット、V2X通信用インフラストラクチャでの利用を見込む。

V2X向けハードウェアセキュリティモジュール「SLS37 V2X HSM」

 SLS37 V2X HSMは、高度なセキュリティと耐タンパー性を備えたMCUをベースにし、テレマティクス制御ユニット内のV2Xアプリケーションに向けたソリューション。メッセージの完全性や真正性、送信者のプライバシーを保護する。

 IEEE1609.2およびETSITS 103097に準拠した暗号化機能を備え、鍵の保存や送信メッセージの署名の生成などタスクを絞ることで、ホストプロセッサやアプリケーションソフトウェア、受信メッセージの検証動作などからセキュリティ認証の負担を軽減する。これにより、V2Xホスト環境の性能とセキュリティが両立できる。

 32ビットArmコアを搭載し、電源電圧は1.6〜3.6Vで、最大10MHzの高速SPIインタフェースを備える。AEC-Q100に準拠し、欧州で義務化予定のCommon Criteria EAL4+認証を取得済みだ。さらに、SCMS、CCMS、ESPSなど主要な車両認証管理システムに対応する。

車両の安全なパーソナライズ化に対応

 車両のパーソナライズ化に対応し、チップ固有の証明書と顧客固有の証明書、鍵のセットを活用したベンダー認証やペアリング、トランスポート保護が可能だ。拡張性も高く、独立したコントローラーとして、それぞれの地域に応じたセキュリティ要件を満たすプラットフォーム開発を支援する。

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