小型で高耐久のタイヤ用RFIDモジュール:村田製作所 タイヤ内蔵用RFIDモジュール
村田製作所は、ミシュランと共同で、タイヤ内蔵用RFIDモジュールを開発した。走行時の衝撃や埋め込み時の負荷にも耐えられる仕様となっており、タイヤのライフサイクルに匹敵する耐久性を備えた。
村田製作所は2021年12月、ミシュランと共同で、タイヤ内蔵用RFIDモジュールを開発したと発表した。商用車タイヤへの内蔵を進めており、2024年頃をめどに乗用車向けにも拡大する計画だ。
タイヤ内蔵用RFIDモジュール
サイズは1×1×6mmと小型で、大きなスペースを取らずにタイヤに埋め込める。走行時の衝撃や埋め込み時の負荷にも耐えられる仕様となっており、タイヤのライフサイクルに匹敵する耐久性を備えた。また、独自のアンテナ設計技術を採用し、タイヤに内蔵した際も安定した通信性能を有する。
タイヤ市場においては、安全性の保証やライフサイクルの管理、製造時の物流効率化などが課題となっていた。今回開発したRFIDモジュールは、タイヤメーカーの工場や倉庫内に加えて、物流やアフターマーケットでのメンテナンス、品質トレーサビリティーでの活用が期待される。
同製品は、既に400万個以上のミシュラン製商用タイヤに搭載されている。同製品を活用したRFIDシステムを業界標準とすべく、今後はプロモーション活動にも取り組む。
- NFCやRFIDに適したダイナミックタグIC
STマイクロエレクトロニクスは、柔軟性を備えて高速アクセスを可能にした、NFCダイナミックタグIC「ST25DV-I2C」を発表した。NFCおよびRFIDリーダーライターなどに適する。
- 遠距離通信が可能な資材管理向けアクティブタグ
凸版印刷は、遠距離通信が可能な資材管理向けアクティブタグ「ZETag」と、100万個以上のZETagの位置情報を管理できるクラウド型システムプラットフォーム「ZETagDRIVE」を発表した。物流における資材管理業務の効率化を支援する。
- 非接触で設定可能なNFCダイナミックタグIC
STマイクロエレクトロニクスは、NFC技術とPWMロジックを組み合わせた、NFCダイナミックタグIC「ST25DV-PWM」を発表した。非接触通信によって、製品の稼働中でもソフトウェアパラメーターを設定できる。
- 金属面に対応したUHF帯RFIDタグ
村田製作所は、金属面に対応したUHF帯RFIDタグ「LXMSANMXMG-202」を発表した。金属面で反射された電波によって通信が遮断されることがないため、専用のハンディ端末やゲートを用いた読み取りができる。
- 約2倍の通信距離に対応したRFIDアンテナ内蔵PKG
京セラは、従来比約2倍の通信距離を可能にした「RFIDアンテナ内蔵セラミックパッケージ」を開発した。独自の多層構造を採用し、アンテナを内部に形成することで通信距離を延伸した。
- マイコン搭載、NFCリーダーライターIC用開発ボード
STマイクロエレクトロニクスは、電力効率、通信範囲、速度に優れた非接触通信機器の開発期間を短縮するNFCリーダーライターIC用開発ボード「ST25R3911B-DISCO」を発表した。NFCリーダーライターIC「ST25R3911B」と低消費電力32ビットマイコン「STM32L476RE」を統合。販売価格は49米ドルだ。
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