容量性負荷を柔軟に駆動、デュアルハイサイドスイッチ:STマイクロ IPS2050H、IPS2050H-32
STマイクロエレクトロニクスは、デュアルハイサイドスイッチ「IPS2050H」「IPS2050H-32」を発表した。プログラマブルな電流制限値を2つ備えており、柔軟な容量性負荷の駆動が可能だ。
STマイクロエレクトロニクスは2022年2月、デュアルハイサイドスイッチ「IPS2050H」「IPS2050H-32」を発表した。1000個購入時の単価は約3.19米ドルだ。
デュアルハイサイドスイッチ「IPS2050H」 出所:STマイクロエレクトロニクス
両製品は、入力電圧範囲8〜60Vで最大耐圧65Vの入力ピンを搭載したほか、プログラマブルな電流制限値を2つ備えた。柔軟な容量性負荷の駆動が可能となっている。
パッケージはともにPowerSSO-24を採用。2A時で1Jを超えるシングルパルスアバランシェエネルギーを有する低オン抵抗のパワーMOSFETを搭載した。さらに、アクティブクランプ回路を搭載しており、高速での消磁が可能だ。
IPS2050Hの最大電流制限は2.5A。PLCモジュール制御の負荷の駆動やCNC(コンピュータ数値制御)装置、FAでのIOペリフェラル、抵抗性、誘導性、容量性負荷の汎用駆動装置などに適する。
IPS2050H-32の最大電流制限は5.7A。外部抵抗により電流の作動しきい値や制限値を設定できる。また、スタートアップ電流制限の時間を外付けのキャパシターにより設定可能。自動販売機などの単方向モーターに適する。
両製品ともに、ESD(静電放電)関連規格「IEC 61000-4-2 ESD」および高速過渡関連規格「IEC 61000-4-4」、サージ耐性関連規格「IEC 61000-4-5」に準拠した。
過電圧や過負荷、短絡、グランドとの断線、Vccの断線に対する保護機能を搭載。ULVO(減電圧ロックアウト)機能も備える。過負荷および接合部が過熱した場合、個別のエラー信号でチャンネルごとに通知する。パッケージの過熱を防ぐ用途向けに、追加のセンサーも1つ搭載した。
- 車載向け高集積インテリジェントハイサイドスイッチ
STマイクロエレクトロ二クスは、2021年9月、デジタル電流検知機能およびフルデジタルの診断機能を搭載した車載用インテリジェントハイサイドスイッチ「VN9D30Q100F」および「VN9D5D20FN」を発表した。
- 接続診断向けの車載用ハイサイドスイッチ
エイブリックは、車載用カメラおよびアンテナ接続診断向けのハイサイドスイッチ「S-19682」「S-19683」シリーズの販売を開始した。電流モニター機能を有しており、ECU側でカメラやセンサー、アンテナの接続状態を診断できる。
- 低オン抵抗の30V耐圧NチャンネルパワーMOSFET
ビシェイ・インターテクノロジーは、30V耐圧NチャンネルTrenchFET Gen VパワーMOSFET「SiSS52DN」を発表した。絶縁、非絶縁型トポロジー向けに高電力密度と高効率を提供する。
- 低電圧アプリケーション向けゲートドライバ
STマイクロエレクトロニクスは、3相ブラシレスDCモーターの駆動に適した低電圧ゲートドライバIC「STDRIVE101」を発表した。電動工具、ポンプ、ファン、軽機械、ゲーム機器など、75Vまでの低電圧機器に適する。
- SILクラス3対応の高速起動ハイサイドスイッチ
STマイクロエレクトロニクスは、起動時の遅延時間が60マイクロ秒未満のインテリジェントハイサイドスイッチ「IPS160HF」「IPS161HF」を発表した。SILクラス3に対応し、安全計装システムの設計を簡略化する各種診断、保護機能を搭載する。
- 車載ECU用MOSFETゲートドライバスイッチIPD
東芝デバイス&ストレージは、車載ECU用のMOSFETゲートドライバスイッチIPD「TPD7107F」の販売を開始した。昇圧回路を内蔵し、多数の保護機能、診断機能を備える。AEC-Q100適合品で、車載機器用途に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.