ウィンボンド・エレクトロニクスは、64Mビットの1.2VシリアルNORフラッシュメモリ「W25Q64NE」を発表した。消費電力を削減できるほか、次世代SoCにもレベルシフターなしで直接接続できる。
ウィンボンド・エレクトロニクスは2022年3月、64Mビットの1.2VシリアルNORフラッシュメモリ「W25Q64NE」を発表した。既にサンプル出荷を開始している。
同製品を1.8VシリアルNORフラッシュメモリと比較すると、アクティブリードモードで動作周波数が50MHzの場合、1.8VシリアルNORフラッシュでは動作電流が4mA、消費電力が7.2mWとなる。W25Q64NEは、動作電流は同じ4mAだが、消費電力が4.8mWとなり、33%削減できる。
モバイルやウェアラブルデバイスは、ほとんどの電力をアクティブモードで消費するため、低消費電力の同製品を用いることでバッテリー駆動時間を延長できる。
従来の1.8Vや3VのシリアルNORフラッシュを用いる場合は、レベルシフターが必要となり、システム設計上のコスト増や複雑化の原因となる。W25Q64NEは、電源電圧範囲1.14〜1.6Vで動作するため、I/O電圧が1.8Vを下回る次世代SoC(System on Chip)にもレベルシフターなしで直接接続できる。
標準SPIインタフェースに準拠し、データ転送速度は最大42Mバイト/秒。動作温度範囲は−40〜+85℃だ。パッケージはSOIC8(208mil)やWSON8(6×5mm)、XSON8(4×4mm)、USON8(4×3mm)、WLCSPから選択できる。
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